シン・トー

読書とか、日常の中で感じたこととか、空想とか

時間とにおい

アンバータイム

時間というものは、
現在を、甘美な匂いのする過去の記憶という琥珀へと変えてしまう。
あんなに辛いと思っていた時間が、感傷のこもった空気感ともいえる匂いに変わり、
辛さという感情をどっかへ捨て去られてしまう。
本当に不思議だと思う。
逃げ出したくなるその時の感情は、今となっては、逃げなかったことへの自己への賞賛となっている。
それは親しい他者へ向ける感情と変わらない。
琥珀の色を僕はあまり好きではなかった。
琥珀を宝石のように、装飾品として持つ事を、僕は不思議に思っていた。
正直、気持ち悪いとさへ思っていた。
琥珀の美しさは、
その過去の記憶への、本当の意味で過去の記憶となったことへの、達観と、愛おしさを持てることができた時に、
初めて気付く美しさなのかもしれない。
なぜなら、琥珀こそ過去の美しさであり、
それは、結晶ではなく、
ただ樹液に閉じ込められた時間そのものであるから。

終わるということ

終わるということ

終わるということは悲しいことだけではない
大学生の時、ある活動家のインタビューを行ったことがあった
その人の活動計画を見せてもらった時に、
その人が立ち上げた団体の解散ということが5年後に書いてあった
僕はその時、反対運動などで、活動自体が目的となってしまうようなものをたくさん見ました
それで、僕は社会活動のようなものまで、嫌いになりかけていました
その活動家は、その解散ということについて尋ねた時に、
活動を通じて、この団体自体の必要性がなくなることで、団体を解散するというのが目標であると答えました
その時に、僕はその人が、そんな事を目標にできることが、心底凄いな…と思いました。
先日、仕事で、ある問題に対して立ち上がった、第三者の委員会が解散しました
会社を揺るがすような、大きな問題がありました
それに対しての事実無根の内容が混じった報道によって、職員全体も深く傷つきました
問題に対する対策として、全国から委員さんに集まってもらい2年にわたって、
検証し、意見を伺い、改善していく、という無限に続くような、長い取り組みでした。
毎回膨大な量の資料を用意し、事業所全体で取り組みを行いました。
先日の委員会で、委員の方から、
取り組みが非常に前に進んでいることを非常に評価いただき、
この委員会の役割は終わりましたと宣言して終了となりました
終わるということ、そして、やっとこの非常な労力に対して評価されたということに
今まで味わったことのない感動を覚えた

記憶

どんなに衝撃的で、心を揺さぶられた事でも
やがては化石のようになり、放っておくと風化し、目立たない風景と化してしまう
記録として早く対象化できるようにすることも必要だ、
あたかも化石を博物館に陳列し、タグをつけるように

辛いもの

辛いもの

実はものすごく辛いものが好き。
平気なわけではないけど、ヒーヒー言いながら、
辛いはうまい!と思っている。
右端のバードアイは、一味の3倍の辛さ…という事で、
いろんなものにかけている。
真ん中の島唐辛子も辛いし、旨味があるので、好き。
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辛さにも旨味の違いがあるのだな…と思ったのは、
お店で、ハバネロのパウダーを使った時に、
他の唐辛子と比べて、旨味が抜けている感じがした事で、
ただ辛いと思っていた、唐辛子に、旨味の違いがある事を感じた。
辛いはうまい、辛いはうまい…
でも、あまりかけすぎて、胃腸を痛めると、
体調や、セロトニン(幸せ物質)が減るので、
気をつけよう。

偶発性

言葉というのは

発された瞬間、
こちらの悩みとか考えを、
それに対して無自覚な他者が、その他者の意識をベースとして、
解釈する。
その事に、耐えられないと、他者とのコミュニケーションは絶えずらく辛いものとなる。
そもそも、
コミュニケーションは、言語ゲームであり、
本当の意味で、理解され、理解し、成り立つコミュニケーションは皆無に等しいという事を、
許容する必要がある。
これは、エネルギーの少ない人間にとっては拷問に近い事実であり、
そのダイナミズムを楽しめるものにとっては、
ゲームとしての楽しみを享受することができる。
メールではなく、直接話さないと、ニュアンスが伝わらないと言っている人は、特にその傾向が強い。
その通りであるが、日本人に多い、不安遺伝子が影響を及ぼし、
ディスコミュニケーションに怯えている可能性もある。
なぜこのように、その事実自体を、分かりにくく記すかというと、
それは、紛れもなく、僕が、ゲームを楽しんでいるからである。

レンズ

カメラで撮った世界は本物?
一眼レフのレンズを購入した。
5千円前後のレンズで、何十年も前の古いレンズ。
ロシアで作られたレンズで、製造した会社はもうない。
鼻にちかづけて匂うと、古い油と、カビの匂いがする。
F2の明るいレンズで、58mmの画角。
焦点を合わせると、周りのボケた部分が、丸く歪むのがわかる。
いわゆるぐるぐるボケというやつ。
最新の設計のレンズではあり得ないが、
こういうオールドレンズの描写が好きで、一眼カメラを買った。
この歪んだ世界は、本当の世界を歪めた、嘘の世界なのでしょうか?
僕は、世界は、そういう風に見れば、そう見えるという、ある意味解釈(及び認知)、の範囲内と思う。
まるで海の底にいるように目の前の世界を認知できる時もあるし、
透明の風が、見える時もある。
それは、僕らは、見える世界をそのまま映像として脳に映し出しているわけではなく、
脳の中には電線が通っているわけではなく、
神経という有機的な電線を、蒼い電気信号が、偶発性を有しながら通電しており、
シナプス間隙と言われる、隙間を、たくさんの種類の粒子が(神経伝達物質)物理的に発射される。
ファインダーを覗きながら、そんな事を考える。

新年

新年、明けましておめでとうございます!
すでに二月ですけど…。

海外

またちょっと、海外に行ってた。
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海外で年を越しました。
そして、もうすでに海外に行きたい!
次考えているのは、マレーシアかミャンマー
まだ一人で、初めての国に行ったことはないので、挑戦してみたい。
というより、少しずつ、新しい刺激が欲しくなってしまっている。
海外に行くことに、慣れて来て、
行ったことがある国に行ったり、新たな刺激が少ない国に行くことでは、
満足できなくなってしまった。

EDM

ダンスミュージックや、テクノと言われるようなジャンルは、
もっとも縁遠い音楽だと思っていた。
一緒に海外に行った人に、2度ほどクラブに連れて行ってもらった。
クラブなんて…という感じだったけれど、
テンションは上がる、テンション上がると楽しい!
クラブに行った時だけではなく、
楽しくドーパミンが出る感じを感じたい…と思って、
調べてみると、EDMという音楽ジャンルに行き着いた。
エレクトリックダンスミュージックの略。
エレクトリックなダンスのミュージックです(そのまま!)
個人的にはロックばっかり聴いていたけれども、
停滞しているように見えるロックシーンに比べ、EDMのシーンは盛り上がっていて、
楽しい!
ダンスミュージックといっても、コマーシャルであり、勢いがあり、もちろんドーパミンが出る!
という意味では、ヒットする音楽はどんなジャンルでも一緒です。
何よりも、新しいジャンルの音楽を聞いて、ワクワクできる自分に安心した。
ストレスマックスな毎日を、これで突き抜けられる。

ということで、あまり知らないながらも、有名どころで、

マーティン・ギャリックス

Martin Garrix & Bebe Rexha - In The Name Of Love (Official Video)

チェーンスモーカーズ

The Chainsmokers - Don't Let Me Down ft. Daya

アヴィーチ

Avicii - Waiting For Love

ディミトリー・ヴェガス&ライク・マイク

Dimitri Vegas & Like Mike - Live at Tomorrowland 2016 ( FULL Mainstage Set HD )


youtubeで調べると、公式が全てあるのがすごい、さすがエレクトリック…
最後の、映像は、見てるだけで、クラブに行った気分…
というか流石にここまでのクラブは見たことない(トゥモローランドだけど…)

ムジナ

メディア

コンテンツ、コンテナ、コンベア…
メディアはそのように分けることが出来ると前に聞いた。
もうすでに、それらは分離を始めているように思うが、
コンテンツを考えた時に、
情報を集める(対象に対する情報を統合する)、記事を書く(動画を編集する)
という事さえも、情報がよりフリーに近づく中で、分離されて検証されつつある。
情報を発信する側への批判は、過激なバッシングという形態をとりながら、
大きな流れとしては、
情報のフリー化(無料化)と、よりお金を払ってまで情報を購入する方向へと、
2分化していくことにつながっている気がする。
紙媒体であることのあたたかさや、カセットテープやCDなどの物体であることのモノとしての意味から、
単なる情報から、表現によって、お金を払うだけの価値があるコンテンツへと昇華する時代へと、
移り変わりつつある気がする。

陰謀論とか

ニュースを見ると不思議なことが沢山あり、
何が真実なのかよくわからない。
陰謀論はアメリカの十八番であって、
日本で沢山出てくるようなものではないでしょ!と思う。

ムジナ

最近クレイジージャーニーという番組が好きで見ている。
メキシコ麻薬戦争の回で、
カルテル(ギャング)と、自警団、警察が出てくる。
警察が身を守ってくれないから、
自警団を組織し、カルテルから身を守る。
しかし、同じ武器を持っている自警団とカルテルが、
番組を見ていると、だんだん似たものに思えてくる。
住民が、カルテルのことを教えてくださいと質問した時に、
「どっちのカルテル?」と聞き返す場面があった(自警団のこともカルテルと言っている)。
対立する二つの組織という図式はどの世界にもあり、
そしてそうであったときに、
二つの組織につながりがある事が一番利益を得ることにつながるとしたら…
そう考えると怖い。
村上春樹世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランドの中でも、
システムとファクトリーという二つの組織の対立が描かれていたが、
メタファーとして、システムとファクトリーが同じ人間の右手と左手のようなもので、
実はつながっていたら怖いよね~というような会話があった。

未来は

未来はディストピアでしかなく、
シンギュラリティー後の人類は、崩壊を待つしかない。
もしくは、宇宙人は敵でしかない。
そんなことない。
AIが人類を救うかもしれないし、攻殻機動隊S.A.Cでは、そうだったように…
未来は明るい!能天気ではなくて、
共産主義でなく、資本主義でもない、今の延長線上ではなく、
イノベーティブな未来…

僕たちはなんて無力なんだ…そんなことはない!

ドウデモイイ

漫画家の不倫とか、
どうでもいい情報が溢れている。
マジドウデモイイ
昔から、よく思う。
作者がどんな不祥事を起こそうが、
なんで作品が汚されたことになるんだ。

ミル

朝、コーヒーをつくる。
コーヒー豆を手回しのミルで挽くのだけれど、
本来は、挽いているときに熱が発生するので、
なるべくゆっくり挽く必要がある。
しかし、僕は、ゆっくり粉が出てくるのが待てない。
だから、勢いよく、それはそれは勢いよく挽いてしまう。
そのせいで、ここ数年で、2回もセラミックス製の刃が付いたミルを壊してしまった。
今も、壊れているので、インスタントのコーヒーしか飲めない。
もっと心に余裕を、落ち着けるコーヒーを持ちたい。

怒りの苦さ

怒り

どうしても怒りをとめられない事も、時にはある。
怒っている姿が想像つかない…と言われる事もある僕でも。
僕にとっての、怒りのツボ…があるとすれば、
仕事における公私混同とでもいうべきか…
それは自分が一番気をつけている事だからこそというのはある。
やはり、自分が最も気を使っていたりする事は、
最も褒める要素になると同時に、最もきちんとしてないことに憤る要素でもある。
この文章を書いてたら、少し怒りがおさまってきた。

いかりのにがさまた青さ
四月の気層のひかりの底を
つばきし はぎしりゆききする
おれはひとりの修羅なのだ

春と修羅のこの文章が、頭をぐるぐる

もう一つ怒りがこみあげてくることは、
嘘をつかれること。
起こってしまったことは、起こってしまったこととして、
素直に反省すべきだと思う。
時には言い訳したいことはあると思う。
そんなときも、程度というものがあって、
相手に、明らかに矛盾があっておかしいと悟らせるほど、
嘘をついてはいけない。
これは、自分でも、しっかり意識しないと……