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シン・トー

読書とか、日常の中で感じたこととか、空想とか

考え方と診断基準

ホン

DSM

DSM-IV-TR精神疾患の分類と診断の手引

DSM-IV-TR精神疾患の分類と診断の手引

大学生の時、臨床心理学を専攻していて、愛読書はDSM-Ⅳ-TR!とまではいかないけど、
高価なこの診断基準を手にいれて、パラパラと見ていた。
自分の精神状態が良くない時は、病名の項目に自分の状態が当てはまるのではないか…
と悩んだこともあるけれど、自分はそれ自身も楽しんでしまう性格だったので、良かった。
完璧主義等のうつになりやすいような人は、あまり見るべきではないと思う。
例えば、気分障害の大うつ病のところには、このような診断方法が書かれている。

以下の症状のうち5つ(またはそれ以上)が同じ2週間の間に存在し,病前の昨日から変化を起こしている.…(略)…
(2)ほとんど一日中,ほとんど毎日の,全て,またはほとんどすべての活動における興味,喜びの著しい減退(その人の言明,または他書の観察によって示される)…(略)…

非常にわかりやすい!分かり易すぎて、なんとなく普通の人にも診断できるような気がしてしまう。

そして2014年に、改訂版が出た。

DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引

DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引

自分で購入している僕にとっては、痛い定価アップ(税抜3,990円→4,500円)
分厚さはほとんど同じなのですが、ページ数が増えてる!紙が薄くなったのかな?
改訂版が発行される前から、批判がすごかった。
診断名が、びっくりするくらい変わっている。
目次をチラッと見るだけでも、
統合失調症スペクトラム障害!?
スペクトラムって自閉症に使用する言葉という固定観念があったので、違和感を感じる。
自閉性障害や、アスペルガー障害という言葉が無くなって、
自閉スペクトラム症!?
チラッと、この改訂版に関する批判の中で見た、社会的コミュニケーション障害…
たくさん変わっている所があると思うけど、自分の仕事に関係ある所を中心に見ている。
いわゆる自閉症
社会的コミュニケーション症の項目を見ていると、確かに、今まで自閉症と診断された人の一部分(特にアスペルガーの人)は、
この社会的コミュニケーション症に分類されてしまう事もあるのかもしれない。
(しかし、僕は診断に携わったことや、同席した事もないので、実際どう判断されてきたのかはわからないのでこれは推測)
そして、自閉スペクトラム症の診断基準に関しては、細かな下位の分類が無くなり、
その反面、その症状の程度を判定するようになっている。
一読した感じでは、少しわかりにくくなった感じもするが、実際をありのままに理解しようと努力しているような感じはする。
支援する立場からすると、好意的に受け止める所もあるんだけど、
これは、診断基準だからな〜
批判として、診断の範囲を広める事で、商売としての治療を増やすことになる…というものがあるが、
確かにそういう面もあるのかもしれない。

2つの考え方を両立させる

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

アドラー心理学はノーマークだった。
アドラー心理学ほどメジャーな心理学をノーマークと言ってしまう事は、自分でも勇気があると思うのだけれど…
この『嫌われる勇気』という大ヒットした本、実は、読み終わっていないのだけれど、
はじめの方に明確に、スタンスが書かれている。
“トラウマの否定”
“過去の「原因」ではなく、今の「目的」を考える”
どうするべきかよりも、どうあるべきかという考え方をしている点で、七つの習慣とも近い考え方だと思う。
ネットで調べたら、その共通性と相違点について、書かれている方も多いので、
この感覚は、大きく外れてはないのだと思う。
最近、よく思うのは、まず何かをするためには、何よりもマインドセットが大切で、
やり方、道具にこだわりすぎてはいけないという事。

人間は個性というか、その人に生得的に備わった考え方があるという事が書かれている。
それを6タイプに分けている。
自分の気質を知る…というよりも、
どうしても、理解できない人、を理解…というか、ある程度受け入れることができるようになった。

僕は、嘘をつく人が許せない。
それも、説明がつき、
雰囲気で嘘をついてしまう人も、説明がつくし
ああ、そういうタイプなのだな…
それも含めて、出た出た!循環気質!とか、本人と言い合える関係になればいいな〜と思えた。

この二つ、相入れないような考え方であるように見えて、両方必要だと感じている。