シン・トー

読書とか、日常の中で感じたこととか、空想とか

池袋

久しぶりに池袋の街を歩くと、その圧倒的な雰囲気に改めて気づく…。
それは少し怖く、言うなれば、聖なるものの逆のパワーと言うべきか…
ゲニウス・ロキという考え方がある。日本語で言えば地霊と言うべきもので、土地が持つパワーのようなものと言うべきか、はたまた、その土地の特徴としての何かが、我々の行動や思考に影響を及ぼしているという解釈か…
僕の解釈では後者で、パワーのようなもの…魔力や気でもいいけど、それは、その結果あると感じてしまうのではないか…と思っている。
ただし、時には、そのようなパワーとなって影響を及ぼしているものの中には、目に見えるものや、因果関係が容易に解釈できるものよりも強く人間に影響を及ぼしているものも多い。
それは、人間の特徴であると思う。
心理学でも出てくるが、直感で選んだものが正しい確率が高い…という研究がされているけれども、それはひとえに無意識の力である。
人間は無意識が脳の情報処理の9割を占めていて、知らない間に状況や、意識的には処理しきれない知覚を無意識で処理し、行動に影響を及ぼしている。嫌な予感…とか。

池袋には強い黒い力のようなものを僕は感じる。
四面塔尊というものが池袋にはある。
僕が大学受験で、初めて池袋のホテルに泊まった時にその前に神社のようなものがあり、それが四面塔尊だった。
池袋の雰囲気にのまれながら、夕飯を食べに行き、ちょっと気になって、その四面塔尊に近づいて行った。ちょっと、神社なら受験があるし拝んで行こうという感じだったと思う。謂れが書かれた看板を見て、辻斬りという文字が見えて、それ以上読まずにお賽銭だけおいて帰ったのを覚えている。
後で聞くと、昔の街道があり、池袋辺りは、夜になると辻斬りが出没し、非常にたくさんの人が斬られて亡くなり、それを祀る場所だったようだ。
池袋という場所は今も昔も治安の悪い場所として、変わらないのが不思議です。
ビルが立ち並び、昔とは見た目がかなり変わっても、何かが影響を与えているのでしょう。
新宿歌舞伎町や、渋谷とも違う、雰囲気がこの池袋にはあると、僕は思う。