シン・トー

読書とか、日常の中で感じたこととか、空想とか

散髪について

髪のカットをするということは本当に難しいことだろうと、いつも思う。
僕は、高校生になるまで、たくさん散髪屋さんをかわってきた。
それまで一度も、散髪が終わって、満足したことはなかった。
高校生の時、今切ってもらっている人に切ってもらって、その人が独立しても、まだ切ってもらっている。
これだけたくさん、散髪屋さんを変わって、はじめて出会った満足できる人だったので、よっぽどのことがないと別の人にということにはならないな…と思う。

でも、よく考えたら、頭の表面という球面から垂直に近い角度で生えている毛髪をハサミで、思ったとおりの形に切っていくというのは、ものすごく難しいことだと思う。
3次元に、プラス髪の太さ、生え際の向き、等、同時に複数の要素を考慮しながら切っていかなければならない。
切っている最中は、大丈夫かな〜と思う時も、最後にセットしてもらうと、「あれ、いいな〜」となる。

お客さんがどんな髪型を求めているかを察する能力も必要である。
しかも、そのイメージが客の髪のクセや、生え際の向きではそのまま再現できるとは限らないので、折り合いをつけないといけない。

つまり、髪を切るという仕事は、ものすごく高度な技術が必要な仕事なんだー!



    と、先日髪を切ってもらいながら、考えていた。

でも、散髪って、不思議な仕事だと思う。
引き算してお金をもらう仕事なんだから。